【子育て】まさか「フキハラ」?~親子で起きやすい“すれ違い”の話

こんにちは。カウンセリングオフィスGardenです。

 

最近、ネット上で「フキハラ(不機嫌ハラスメント)」という言葉をよく見かけます。

ため息をついたり、黙り込んだり、無視をしたりと、不機嫌な態度によって

相手を動かそうとするコミュニケーションを指すようです。

 

もちろん、本当に不機嫌な態度によって相手を動かそうとする場合もあります。ただ、

今日はそのようなケースの話ではなく、もっと日常的に親子関係の中で起こりがちな

コミュニケーションのすれ違いについて考えてみたいと思います。

 

 

🍀親子で起きやすいすれ違い

親子関係では、親の何気ない態度が子どもを不安にさせてしまうことがあります。なぜなら

子どもは親に頼って生活しているため、親の表情や声の調子、態度の変化にとても敏感だからです。

 

たとえば、親がため息をついた時、子どもは「何か良くないことが起こっている」と思うだけでなく

場合によっては「自分が何か悪いことをしたのかな」「怒らせてしまったのかな」と

不安になってしまうことがあります。

 

もちろん、「不機嫌になる親=悪い親」と言いたいのではありません。

疲れていたり、仕事で余裕がなかったり、他に心配事があったり、あるいはもともと

感情が顔に表れやすい人であることもあります。

 

同じように、子どもの側にも、その子の性格やその時の心の状態によっては、

実際以上に不安になって「きっと自分のせいだ」と受けとってしまうこともあります。

 

このように、親にも子どもにも、それぞれ事情があります。

ですから、ここで注目していただきたいのは、どこの家庭でも

親の何気ない行動や言動が、本来とは違う意味で子どもに伝わってしまうことは起こり得る、ということです。

 

親子や家族という近い関係だからこそ、「わざわざ言わなくてもわかるだろう」と思って

説明を省いてしまいがちです。けれど、それがすれ違いにつながるとしたら

とても惜しいことではないでしょうか。

 

 

🍀大切なのは「どう受け取られているか」

コミュニケーションは、「何を伝えたか」だけでは十分ではありません。

伝えた側の意図に関わらず、「相手がどう受け取っているか」が大切です。

 

親子の関係で言えば、親は子どもの反応を見ながら、「もしかしたら違う意味で受け取っていないかな」と

考えてみることが必要です。

 

そして、必要な時には言葉にして「こういう理由なんだよ」と説明してみることをお勧めします。

 

「ママ、今日は仕事で疲れていて、ちょっと元気がないんだよね」

「ちょっとイライラしやすいかもしれないけど、あなたに怒っているわけではないから、心配しないでね」

 

そのひと言で、同じように親を気遣うとしても、「私に怒っているわけではない」とわかっているだけで、

子どもの安心感は大きく変わります。

 

 

🍀悪循環は避けたい!

たとえば、親はただ疲れていて笑顔でいられないだけなのに、子どもは

「わたしに対して怒っている」と思って不機嫌になり、すると今度は親が

「どうしてそんな態度をとるんだろう」と本当に子どもに対して苛立ってしまう。

 

これは、どちらも最初は怒っていないのに、誤解が誤解を生んでいる、典型的な悪循環の例です。

 

この時、もし「今日は疲れているからね」とひと言伝えたり、「お母さん、どうしたの?」と

尋ねることができていたら、すれ違いは小さくて済んだかもしれません。

 

 

🍀親にできること

もちろん、親も人間ですから、不機嫌な日があるのは当然です。大切なのは、

不機嫌にならないことではなく、自分の状態をできるだけ言葉で伝えることです。

 

また、子どもが「お母さん、どうしたの?」「どうしてイライラしているの?」と

安心して尋ねられる関係を、日頃から作っておくことも大切です。

 

お互いに、「どう思った?」「何か気になった?」と問いかけながら、

わからないことは尋ねてよい、という経験を積み重ねていくことで、

親子は少しずつ言葉で気持ちを伝え合えるようになります。

 

「態度で伝える」のではなく、「言葉で伝え合う」。

そんなやり取りを積み重ねることが、親子の安心できる関係につながります。

 

 

🍀まとめ

このように、ごく普通の家族の間でも、ちょっと言葉が足りないだけで、結果として

あたかも「フキハラ」であるかのように伝わってしまう場合があります。

 

疲れているなと感じた時には、ちょっと立ち止まって、自分の行動が子どもにどう伝わっているかを

振り返ってみてください。

 

「私は今、自分の気持ちを、きちんと言葉で伝えているだろうか。態度で伝えていないだろうか」

 

その振り返りが、親子のコミュニケーションをより良いものに変えていくきっかけになるかもしれません。