【不登校】解決への第一歩は「今」を正しく知ることから~アセスメントの大切さ

こんにちは。カウンセリングオフィスGardenです。

 

お子さんが不登校やひきこもりという状況になった時、

「どうすればまた学校に行けるようになるのか?」
「私の関わり方が悪かったのかな…」

ご家族は、驚き、不安を感じると思います。

 

そんな時、「何とかしなきゃ」と解決策を探したくなりますが、
ちょっと待って。

 

こころの支援において、最初に取り組むべき大切なことは、
「アセスメント」

つまり、まず最初に
「いま、お子さんに何が起こっているか」を
ご家族と専門家が協力して明らかにすることです。

 

 

なぜ「アセスメント」から始めるのか

心理療法の多くは、「まずは今の状態を客観的に理解すること」

から始めます。

 

例えば、カウンセリングの現場でよく使われる「認知行動療法」には、

クライエントが自分の行動や感情を記録する「セルフモニタリング」、

頭に浮かんだ考えを整理する「3コラム法」というワークがあります。

これらの方法は、その人の内面で起きていることを

「見える化」すること、つまり「自分の中で何が起こっているか」を

知るためのものです。

  

そうすることによって、

「自分の中で今こういうメカニズムが動いているんだな」と

自分の心を理解する助けになるのですね。

 

そして、何が起こっているのかがわかれば、

「じゃあ、こうしてみようか」と、やるべきことが見えてくる、ということです。

 

 

不登校支援におけるアセスメントの役割

不登校という状況においても、同じことが言えます。


まずは、お子さんの心身に今何が起きているのか、

その背景に何があるのかを、丁寧に整理していく作業(アセスメント)が大切です。

 

私は、お子さんの相談では、初回に以下のようなボイントをお尋ねします。

 

①「何が起きているか」の把握

  • これまでの経緯・ご家族からみた原因やきっかけ
  • お子さんのエネルギー状態(体調、生活の様子)
  • お子さんの元の性格や特性
  • 学校・友人関係の環境
  • 家族との関わり…その他

②「見立て」を共有し、理解を深める
整理した内容を親御さんと共有することで、お子さんの見え方が

少しずつ変わっていきます。

 

それまでは「甘え」「怠け」と見えていたものが、

「今はエネルギーが枯渇している状態」「この子にとっては、あれがが辛かったのか」

という、客観的な理解が可能になるのですね。

 

 

「支援の地図」を一緒に描く

ご家族がお子さんに何が起こっているのかを理解すると、

自然とお子さんの立場に立って、物事を考えるようになります。

 

すると、不思議なことに、それまで繰り返していたすれ違いや、

感情的なぶつかり合いが、自然と穏やかになっていきます。

 

これは私が支援の現場で何度も経験してきたことで、

このプロセスを丁寧に積み上げることができると、どのご家庭にもこのような変化が訪れます。

 

アセスメントとは、いわば「支援の地図」を作る作業です。

今いる場所はどこで、目的地はどちらの方角か。

 

それを、ご家族と支援者が共有できて初めて、お子さんは

心のエネルギーを取り戻し、次の一歩を踏み出すことができます。

 

 

おわりに

もし、いま、お子さんのことでお悩みなら、ご家族だけで抱え込まず、

専門家と一緒に「今、何が起きているのか」を整理してみてください。

 

 

「今を知ること」こそが、お子さんとご家族にとって、新しい毎日への

確かなスタートラインになっていくはずです。