【不登校】:日中の過ごし方

学校に行けないお子さんが、日中ゲームや動画に没頭している、

制限した方がいいか?というご相談をよく受けます。

 

最近は、ご両親ともに日中は仕事で不在という家庭も少なくありません。

不登校の子どもの日中の過ごし方は、親も直接コントロールしにくい、やっかいなテーマです。

 

「何もしない」様子に、親として「このまま社会から取り残されるのではないか」と

不安を感じるのは当然ですが、この「無駄」に見える時間が、

しばしば回復のためのプロセスとなっている場合があります。

 

ゲームやネットの利用をほどよく許容しつつ、

抑えるべき生活のポイントを、家族が知っておくことが大切です。

 

 

1. 睡眠と生活リズム

不登校の初期、お子さんの睡眠時間が極端に長くなることは、よくあります。

これは、低下したエネルギーを補うための身体的な反応であり、

基本的には休息として見守って構わないでしょう。

 

ただし、注意したいのは「昼夜逆転」です。

起床が遅くなることは許容しても、就寝時間はなるべく変えないよう意識してください。

 

もし深夜に活動が及んでいる場合は、その原因(夜の方が安心できる、

家族との関わりを避けている、ネット上の付き合いが夜中中心etc.)に

注目し、可能であればそれを解消することができるとよいでしょう。

 

 

2. ゲームや動画との付き合い方

最近の若い人達にとって、ゲームや動画、SNSは生活に深く根付いています。

エネルギーが低下している不登校のお子さんにとっても、

これらは、少ないエネルギーでもできる数少ない事柄であり、

それ故、葛藤から自分の心を守るための最も身近な「防波堤」ともなり得ます。

 

むやみに取り上げることは、数少ない防衛手段を奪うことになる場合もあります。

 

話し合いの上でルールを決める、代わりの方法を一緒に考える、など

親子で向き合うことができれば、それが理想ですが、

エネルギーが低下している時期は、それは簡単なことではありません。

 

本人の気持ちの安定に配慮しつつ、

対話ができる土壌を整えることから始めることが、結果的に近道となります。

 

 

3. 「食事」を通じて家族と繋がる

睡眠同様、食事は生活の柱です。

 

可能であれば一日一食は家族の誰かと一緒に食卓を囲めることを目指してください。

 

たとえ本人が望んだとしても、自室にこもって食べることは極力避け、

もし本人が家族と顔を合わせるのを避けている場合でも、

ご本人が自分のタイミングで、食卓に来て食べるよう工夫することが大切です。

 

そうやって、職を通じた家族とのつながりを保ちつつ、

「家族はあなたの味方である」というメッセージを繰り返し伝え、

家族との信頼関係を回復してください。

 

 

4. さいごに:家族の関わりを見つめ直す

もしも、お子さんが家族を避けているなら、それは

「いまの自分を否定される」という警戒心のサインかもしれません。

 

良かれと思った言葉がプレッシャーになっていないか、今の関係性を

一度丁寧に見つめ直してみることも、現状を変える大切な一歩となります。

 

 

親子関係は、お子さんの成長とともに形を変えていくものです。

もしかしたら今は、これまでの関わり方を手放し、家族の関係を

一歩先へと進化させるタイミングを迎えているのかもしれません。

 

 

不登校などの困難を乗り越えるには、家族の支えが不可欠です。

親御さんが自らの心を整え、安心できる空気を作ることが、

お子さんの「心の危機」を支え、自立へのエネルギーを育みます。

 

 

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