こんにちは。カウンセリングオフィスGardenです。
「いま頑張らないと、将来苦労するよ」
「今やっておけば、後でいいことがあるから」
わが子の将来を想うとき、私たちはつい
そんな言葉でお子さんの背中を押したくなります。
けれど、良かれと思って伝えた「頑張る理由」が、いつか、
お子さん自身を縛る「呪いの言葉」になってしまうかもしれません。
今回はお子さんの「折れない心」を育てるために、
親が伝えるべき本当に大切なことについてお話ししたいと思います。
努力と結果は、切り離して考える
「頑張れば報われる」は、子育てや教育の場でよく言われる言葉です。
しかし、大人になれば、残念ながらこれが必ずしも真実ではないことは、
多くの大人が感じていることではないでしょうか。
社会に出た時、「成功」するか「稼げる」か。
それは、個人の努力以上に「運」や「時代のニーズ」の影響を受けます。
残念ながら、努力が結果につながる保証はありません。
カウンセラーとして、精神科に勤めていたころ、
これらの現実に苦しめられている人をたくさん見てきました。
当然、「社会的成功」と「人としての価値」は関係しません。
それでは、そのような人たちは、なにに苦しめられているのか。
それは、おそらく子ども時代に身に着けた
「成功=人間の価値である」という価値観なのではないかと思います。
親は「社会の厳しさ」はいつ教えるか
「今のうちに頑張らないと、将来苦労するよ」
「いま頑張れば、後でいいことがあるよ」
お子さんのやる気を引き出そうと使ったこれらの言葉が、
将来「できない自分を許せない」という苦しみを
背負わせてしまうことがあります。
先にも書いた通り、社会的に成功するかどうかは
「運」や「時代のニーズ」に大きく左右されます。
「稼げる」「成功する」という『結果』だけに目を向けてしまうと、
困難に遭った時、「自分は全部だめだ」と折れてしまいかねません。
本当に大切なのは、運も含めて長い人生の間には必ず出会う困難に、
心を折られない強く柔軟な心を持っていることです。
「安心な毎日」と「好きなこと」が、心の土台になる
人には必ず得意・不得意があります。
得意を伸ばすことは自信を育てるために大切ですが、
小学生くらいまでは、「これで将来何物かになろう」という
現実的な将来観を持たせるよりも、
目の前の楽しいことに没頭できる「自由が保障された毎日」を
作ってあげることの方が大切だと思います。
「将来のために」と今を犠牲にするよりも、
親に守られながら、結果を考えずにやりたいことをやる時間。
その経験があって初めて、思春期以降に自発的に
自分の将来を考える意欲が育つのだと思います。
おわりに
「社会的に成功しない、稼げないことは価値がない」という思い込みは、
一度固定してしまうと、時にその人自身を追い詰めます。
親が子育て中にできることは、闇雲に
根性をつけさせることでも、荒波に挑ませることでもありません。
「結果を出さないとダメだ」といった価値観を押し付けずに、
日頃からのびのびと楽しい時間を過ごさせてあげること。
その安心感と自由な時間の中で育ったお子さんは、
たとえ将来どんな状況に置かれたとしても、自分を否定せず歩んでいけるはずです。
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