「焦りで動く」のをやめたとき、本当の「意欲」が戻ってくる

こんにちは。カウンセリングオフィスGardenです。

 

普段は慎重に物事を進め、計画的に行動できている人でも、

ある日突然、思いもよらない不調に戸惑うことがあります。

 

なぜか頭が働かない。

普段なら難なくこなせる家事が、どうしても手につかない。

簡単なはずの仕事で、信じられないようなミスを繰り返してしまう。

 

そんな自分に対して、「最近、怠け癖がついているのではないか」

「気が緩んでいるのではないか」と、自分を厳しく律しようとしてはいませんか。

 

「やりたいと思っているのに、体が拒否をする」

「考えるだけで億劫で、動けない」

 

もし今、あなたがそのような状態にあるのなら、

それは怠けでも気合が足りないせいでもなく、

あなたの脳が「フリーズ」している状態なのかもしれません。

脳が、悩みで独占されるとき

人の脳が使えるエネルギーには、限りがあります。

 

たとえば、深刻な対人トラブルに直面したり、生き方を見つめ直さなければならないような重大な局面を迎えたりしたとき。 脳は、その問題を解決するために、いわば「フル稼働」の状態になります。

 

そうなると、掃除や洗濯、日々の仕事といった「日常のルーティン」に回すための余力が、ほとんど残らなくなってしまうのです。

 

日常の些細なことに注意が向かなくなるのは、ある意味では当然のこと。

 

そういう時、私たちの脳は、滅多にない重要なテーマを一生懸命に処理している最中だ、ということをまず知っておいてください。

「焦り」で動くvs.「意欲」で動く

動けない自分に焦りを感じると、私たちはつい「やらなきゃ」という恐怖心や義務感で

自分を動かそうとします。

 

しかし、この「焦燥感」を原動力にして動くと、脳はさらに疲弊していきます。

一見、動けているように見えても、注意力が散漫で空回りが多く、ミスが増えてしまうのはそのためです。

 

一方で、「意欲」で動くという本来の活動は、もっと自然に湧いてくる感覚です。

 

充分な休息を取ったり、あるいは内省によって問題の整理が一段落すると

脳の機能は回復してエネルギーを取り戻してきます。

すると、ふとした瞬間に「あ、これやっておこうかな」と、自然に考えが浮かんできます。

無理にアクセルを踏まなくても、自然と足が前へ出るような感覚です。

 

今、あなたが動けているのは、どちらの状態でしょうか。

 

「動けているから大丈夫」と思っていても、実は焦りによって無理に自分を駆動させていないか、

一度立ち止まって問いかけてみることはとても大切なことです。

回復のサインが訪れるまで

自分の中である種の納得感や整理がつける過程では、

多くの場合はまとまった睡眠や休息が必要になります。

 

回復期に入ると、無理に自分を奮い立たせなくても、視界が少しずつ広がっていくのがわかります。

 

「明日の準備しなきゃ。やりたくない、面倒」から、

→「明日の準備をしておこうかな」

と、自然と日常の小さなことに気持ちが向くようになります。

 

それが、脳の処理能力が、ようやく日常のルーティンへと戻ってきたサインなんですね。

 

体の重さが取れ、内側から自然に「やろうかな」という気持ちが湧いてくるまで、

待ってあげること。 それは、大切な回復のための時間です。

 

無理をするのは、結果的に遠回りになることがほとんどです。

おわりに

焦りに背中を押されて動くことは、本当の意味で「できている」こととは違います。

 

無理に動いてミスをする、しかも脳のエネルギーを消耗してしまうくらいなら、

一度立ち止まって自然に回復するのを待つ方がいい。

 

一見遠回りに見えるその選択が、結果として、あなたが本来の健康を取り戻すための最短ルートです。