こんにちは。カウンセリングオフィスGardenです。
健康な体をつくるために食事はとても大切。
バランスよくなんでも食べてほしいと願うのは、親として当然のことです。
「野菜を食べてほしいのに、見ただけで嫌がる」
「せっかく用意したのに、手もつけない」
子育て相談をしていると、
食事が親子のトラブルのきっかけになっているケースはとても多いです。
母子、ある微笑ましい食卓場面
あるお母さんと子どもの食事風景です。
並んで座っているお母さんと子どもの前に野菜の料理。
2歳くらいのお子さんは、どうやら野菜が嫌いなよう。
美味しそうな料理ですが、子どもはお母さんの顔と料理を
ちょっと警戒した表情で交互に見ています。
お母さんは、というと、そんな子どもの様子に構わず、
パクパクと、とても美味しそうに料理を食べ始めました。
子どもは、自分に構わず料理を食べているお母さんの様子に、
最初は戸惑った様子でしたが、
徐々に興味が湧いたのか、取り残されて寂しくなったのか、
遠慮がちに「ママ」と言って、小さく口を開けました。
それに気づいたお母さんは
自分の口に入れようとしていた野菜のかけらを、
ゆっくりと子どもの口に入れてあげます。
子どもは緊張した面持ちですが、パクリ。
食べられました!
嬉しいはずですよね。
しかし、お母さんは何事もなかったように、
ふたたび自分の食事に戻ります。
少しして、子どもがまたじっと見ていることに気づいたお母さんが
「いる?」と軽く差し出してみますが、
子どもは慌てて「いや」と首を振ります。
心の準備はまだのようでした。
誘いを拒否されてしまいましたが、お母さんは気にしません。
「そっかー」と言って、すっと引き下がり、自分でパクッ。
子どもは安心したように、ふたたびお母さんが食べる姿をじっと見つめます。
■ この場面からわかる、偏食への“コツ”
この食事場面から、大切なヒントが見えてきます。
コツ ①: 親が楽しそうにしていること=子どももやりたい!
親が美味しそうに食べる姿は、子どもの好奇心を刺激します。
「あれ?おいしいの?」
「どんな味なの?」
「ママだけ楽しそう!わたしも!」
そんな気持ちが、子ども自身の“食べてみよう”につながるのですね。
コツ② : 拒否されたら、引く=子どもの警戒心を解く
「イヤ」と言われた時、お母さんはすぐに引き下がっていました。
これはとても大事なポイントです。
「無理強いされない」ことで、未知の食べ物への不安が減り、
初めてのことに挑戦しやすくなります。
コツ③ : 子ども自ら言い出した「やる」は、大チャンス!
“私も食べる”と自分から言えたことは、
「させられる体験」からは得られない貴重な経験です。
そして、自分の意思で食べられた経験は、
「やればできる」のチャレンジ精神につながる大事な一歩となります。
コツ④ ; 食べこぼしや失敗しても、今日だけはノープロブレムの精神で
この場面にはありませんが、食卓では
失敗しても叱らないことも大切です。
とくに、苦手なものを食べられた日は、
他のことは気にしないこと。
せっかくの成功体験が、帳消しになってしまいます。
食卓を安心な空間に、食事を楽しい時間に演出することです。
一日3回もある食事の時間。楽しい時間であってほしいですね。
■ 偏食は長い目で見守って大丈夫
育児において食の悩みはさまざまです。
今回のエピソードは、たくさんある工夫の“ひとつにすぎません。
けれど、
・無理強いない
・安心できる雰囲気をつくる
・子どものペースを尊重する
この3つは、どんな子にも共通して役立つボイントだと思います。
偏食は成長の途中でよくあること。
いま食べられなくても、たいていのお子さんは、
知恵がついたり、
体が出来上がってきたり、
集団生活を経験したり。
成長していく中で、少しずつ食べられるものが増えていきます。
家族の食卓が「がんばる場所」ではなく、
のんびり・楽しく過ごせる空間であるといいですね。
お子さんはお子さんのペースで世界を広げていきます。
親御さんもどうか、肩の力を抜いて見守ってあげてくださいね。
コメントをお書きください