子育てに“失敗”なんてない

こんにちは。カウンセリングオフィスGardenです。

 

思春期を超え、高校生や大学生になった息子・娘であっても、

外の世界で苦労している姿を見ると、

親としては、自分のことは後回しにしても

できることはやってあげたくなります。

 

「もう大人だけど」「そろそろ手を離したほうがいいのかな」

そんな言葉も頭に浮かびます。

はたから見れば、過保護に見えることもあるかもしれません。

 

それでも、

この子がこれまでどんなことでつまずき、

どんな場面で悩み、

どんな思いでここまで頑張ってきたのか。

ずっと見守ってきた親は、それを知っています。

 

 

誰よりも近くで見てきたからこそ、

「できることがあるなら、してあげたい」

そう思ってしまうのは当然でしょう。

 

正しいかどうかを考える前に湧き上がってくる、

親心なのではないでしょうか。

「私の育て方が悪かったのか」

私はカウンセラーとして、

子育てや、不登校・ひきこもりに悩む親子の相談に関わってきました。

 

支援の現場では一般的に、

「どこが足りていないか」

「何を改善したらよいか」

を提示する関わりが多くなりがちです。

 

それは、ご本人の成長を考えてのことですが、

一歩間違えば、親御さんに、

「自分は親として十分ではなかったのではないか」

「私の育て方が悪かったのではないか」

という自責の気持ちを持たせてしまう危うさをはらんでいます。

 

子どもに発達の課題があったり、

学校に行けなくなったり、

社会に出ることが難しくなったとき、

 

多くの親御さんは、

自分自身の中で責任を感じ、同時に

周囲からも同じように責任を問われているのではないか、

という、見えない痛みを感じます。

 

完璧な子育てなどないのが当たり前なのに、

「あのとき、もっとこうしていれば」

「違うやり方があったのではないか」と

過去を振り返って、

自分自身を追い詰めてしまうことも少なくありません。

「ここまで育ててきた事実」を忘れないで

支援する上では、課題や困りごとに焦点を当てなければならない

タイミングがあることは間違いありません。

 

けれど、

それだけに終始してしまうやり方には、

どうしても違和感を感じます。

 

なぜなら、

たとえ子どもに発達の課題があっても、

学校に行けなくても、

社会に出ることが難しくなっても、

 

生まれてからこの日まで、

命を守り、生活を整え、

病気やけがに気を配りながら、

ここまで育ててきた誰かがいる、という事実を

周囲の人間は忘れてはいけないと思うからです。

 

どの子にもすぐれたところがあります。

体格、健康状態、

体を動かす力、

学ぶ力、好奇心、

人と関わろうとする姿勢、

思いやる気持ち、自己主張する強さ

明るさ、前向きさ、粘り強さ、思慮深さ、穏やかさ。

 

それらは、勝手に身についたものではありません。

日々の声かけや、関わりの積み重ねの中で育くまれてきたものです。

 

だから私は、

子どものことで悩んでいる親御さんに対して、

ここまで積み重ねてきた関わりを、当たり前のこととせず、

ちゃんと言葉にして、親御さんの努力を認めたいと思っています。

 

もし今、

「自分は親として足りなかったのではないか」

「子育てに失敗した親なのではないか」

そんな思いが頭の片隅から離れなかったら、

一度、立ち止まって振り返ってみてください。

 

間違いなく、あなたのお子さんをここまで育ててきたのはあなた自身です。

それは、周りから簡単に否定されるものでもありません。

おわりに

 

 

子どものことを思う気持ちがあるからこそ、

親は子どもの小さなつまづきにも心を痛めます。

 

時には自分のことを責めることもあるでしょう。

けれど、 あなたは間違いなく

お子さんにとって「他の誰もやってくれないことをしてくれている人」です。

不安な時は、それを思い出してくださいね。