こんにちは。カウンセリングオフィスGardenです。
今回は、人間は怖いもの、警戒しなければならないものと感じて
自分の思うように行動できない人に向けて、
その人その人がこころの中に持っている「人間イメージ」について考えてみたいと思います。
人はなぜ「自信を持つこと」が難しいのか
自分が考えたこと、感じたことを、「これでOK」と自信を持って行動に移すことは
意外と難しいものです。
慎重に考えたはずなのに、どこかに
「これって独りよがりじゃないかな」
「周りはどう思うだろう」
という不安が残っている、そんな経験はありませんか?
心の中にある「誰か」
人は誰でも、心の中に「人間とはこういうもの」というイメージを持っています。
あまり意識していませんが、われわれは、人とかかわるさまざまな場面で、
この内的イメージに沿って物事を判断し、行動しているのですね。
たとえば
・こんな時、あの先生ならどう言うだろう
・この状況で、あの上司ならどう判断するかな
・あの友人なら、こんなときどうするだろう
・自分が理想とする有名人・偉人なら、どんな姿勢で臨むだろう
これらのイメージは、人の姿を借りていますが、
もっと漠然として、半分無意識に感じていることがほとんどです。
そして、これらのイメージは、実はあなた自身の価値観や理想が映し出されたものなんです。
そして、
もしこの「誰か」があなたに対して肯定的、支持的ならば、
あなたは勇気をもって行動することができるでしょうし、
たとえ失敗しても落ち込みからの回復が容易です。
逆に、この「誰か」があなたに対して批判的だったり、厳しすぎると、
あなたは不安な気持ちになり、自分を信じて行動することが怖くなります。
「人間イメージ」はどうやって育つのか
この心の中の「誰か」は、いつ、どのようにして
あなたの心の中に出来上がってきたのでしょうか。
それは、これまでの人生の中でいろいろな人の関わりを通して
少しずつ形作られてきたものです。
子どもの頃、困ったときに真っ先に思い浮かんだ「誰か」
大人になった今でも、何かの折にふと頭に浮かぶ「誰か」の存在
これらの人たちは、あなたにやさしかったでしょうか。
それとも、厳しかったり批判的でしょうか。
心の中であなたを肯定してくれる「誰か」
このイメージが、あなたに対して受容的で肯定的であれば、
それは、あなたの自信と行動力を後押しします。
自分を自分で褒めることができるのも、
疲れた時に、自分に休むことを許すのも、
困ったときに、「困っている」と言えるのも、
失敗した時に、「大丈夫」と思えるのも、
すべて、心の中の「誰か」があなたを
「OK、それで大丈夫だよ」と肯定しているからです。
このように、自分を支えてくれる存在が心の中にいることは、
人生においてとても大きな役割を果たしています。
“肯定的な誰か”を育てるのもカウンセリングの役目
カウンセリングにもさまざまなやり方がありますが、私は、
傾聴と受容と対話を通じて、相談者の方の内側に
「肯定的な誰か」が育つことが大切だと考えています。
自信をなくしたり、自分自身を否定して傷ついている人の多くは、
心の中の「誰か」に批判されたり、責められたりして、
エネルギーを失っています。
傾聴と受容のカウンセリングの良さは、
カウンセラーとの関係の中で、
心の中の他者イメージが、少しずつ暖かく受容的なものへと育っていくことです。
いい時も悪い時もあなたを肯定してくれる「温かい誰か」が少しずつあなたの中に定着し、
自分の中に「自分を支える誰か」が育ちます。
肯定的な「誰か」を心の中に持っている人は、
困難や不安に直面しても、他人の評価に振り回されません。
心の中に「やさしい味方」が育ったら、
もうカウンセリングは必要ありません。
あなたは、あなたの心の中の誰かを相談相手に
自信を持って生きていくことができるはずです。
おわりに
あなたの心の中の「誰か」はどんな人でしょうか?
迷ったとき、落ち込んだとき、支えになる“心の中の相談相手”。
その存在は、あなたの人生に大きな影響を与えます。
ぜひとも、心の中にあなたが理想とする相談相手を
育ててみてください。
傾聴と受容のカウンセリングは、そのお手伝いができる場所です。
コメントをお書きください