こんにちは。カウンセリングオフィスGardenです。
運動会や文化発表会など大きな行事が続いた2学期もそろそろ終わり。
3学期になると、進級・卒業に向けて学校生活はよりあわただしくなってきます。
毎日学校に行くのを楽しみにするお子さんがいる一方で、学校生活に
負担を感じてしまうお子さんもいるかもしれません。
今回は、不登校や登校渋りについて、一般によくみられる
きっかけと原因を整理してみたいと思います。
よくある原因ときっかけ
不登校は、友だちとのトラブル、先生の何気ないひと言、あるいは
体調不良などがきっかけとなって始まることがほとんどです。
ただ、その出来事はきっかけに過ぎず、本当の原因は
別のところにある場合も少なくありません。
まずは、よくみられるきっかけからご紹介しましょう。
学習・勉強
① 全般的な学習の遅れ
学校生活でストレスとなりやすいものの一つには、なんといっても
学習が挙げられます。授業の内容がわからない、宿題の量が多いなど、
学習そのものが、苦手な子どもにとってはプレッシャーとなり得ます。
ただ、これは、比較的周囲から見えやすく、早めに対応されることが多いため、
不登校の直接的な原因となることはそれほど多くないように思います。
② 極端な得意・不得意(アンバランス)
学習にまつわるストレスには、もうひとつ「アンバランス」があります。
多少の得意・不得意はどの子にもありますが、それが極端な場合、
本人が焦りや自己嫌悪から自信をなくし、学校生活をストレスに感じてしまうことがあります。
さらに、一つの教科の中でも得意不得意があるという場合もあります。
たとえば、算数で計算は得意だけれど文章題が解けない。国語で言うと、
漢字の反復練習、音読、読解問題など特定の作業が苦手、といったものです。
できる部分が問題なくできるだけに、本人も周囲も苦手な部分を努力不足と
考えがちです。しかし、お子さんによっては、背景に何かしらの
部分的な能力の偏りが隠れている場合があるので要注意です。
日頃からお子さんの学習の状況を把握し、もしつまづきのサインが見られたら、
早めに相談、適切なサポートを検討することが大切です。
③ 完璧主義
性格と関係することとして、まじめで完璧主義タイプのお子さんがつまづくバターンがあります。
周囲から見ると充分できているにもかかわらず、自分の思うようにできなかったり、
成績が目標に届いていない時に、それを過度に失敗と感じて、不安や
自己否定の感情を抱いてしまう子がいます。
④ 発達上の特性、個性によるもの
また、ある種の発達上の特性を持つお子さんの中には、授業中に求められる行動、
たとえば静かに着席する、板書、グループ行動や人前での発表などに苦痛を感じる子がいます。
これらの問題は、子ども自身も周囲も頑張ることで解決しようとすることが多く、
問題が大きくなって初めて気づかれることが少なくありません。
友人関係・人間関係
友だちや先生との関係もストレスとなりがちな要因のひとつです。
特定の友人とのトラブルがきっかけとなることもありますし、
先生の何気ないひと言がきっかけとなることもあります。
仲間外れやいじめという問題もあります。本人が被害に遭っている場合だけでなく、
繊細なお子さんの場合は、そういった場面を目にするだけで、
不安や恐怖を感じてしまう場合があります。
また、対人関係やコミュニケーションに苦手さを持つお子さんの場合、
些細な行き違いや誤解、コミュニケーションのずれから、
集団に入ることを嫌がることがあります。
感覚の過敏さ
多くはありませんが、神経質なタイプ、過敏なお子さんは、
多くの人が気にならない些細な刺激をストレスに感じている場合があります。
たとえば、教室内の会話の声や物音、蛍光灯の光や窓から入る日光など、
私たちが無意識に遮断している刺激を受け取ってしまうようです。実際に、
歌声や楽器の音がつらくて音楽の授業を受けられない、友だちのペンを走らせる音が
気になって試験に集中できないといったお子さんもいました。
このようなお子さんは、学校だけでなく、自宅の生活の中でも同様の過敏さが見られます。
服の肌触りやゴムの締め付けを嫌がる、味覚が敏感で食べられないものが多い、
大きな音を嫌がるなど、思い当たる行動がある場合は、過敏さがあるのかもしれません。
過敏さが生活に支障のあるほど強い場合には、児童精神科や子どもを診てくれる心療内科を受診することで、改善する場合があります。
単なるきっかけか、背景にある原因なのか
もし原因に思い当たるものがあれば、まずはそれを取り除いてあげることで、
登校が可能になることがあります。
もし原因を取り除くことで、再び登校できるようになった場合には、
それ以上あまり深刻に考える必要はないと思います。しかし、
状況を改善してもまだ登校できない状態が続く場合には、
これらの出来事は単なるきっかけに過ぎず、背景にもう少し深い別の原因があるのかもしれません
その場合には、身体的な問題や家庭の状況など、他に思い当たる理由がないか、
いま一度整理してみると、いままで見えていなかった
新しいお子さんの心の在り様が見えてくるかもしれません。
まとめ
不登校や登校渋りなど、お子さんが学校生活を苦痛に感じる原因はさまざまです。
子ども自身も何が嫌なのかわからない場合も多く、その原因を知るのは
簡単なことではありません。だからこそ、家族は慌てず、丁寧に
何が起こっているのかを見極めなければなりません。
そのためには、学校、塾、習い事など家庭外での子どもの様子を知っている人たちに
話を聴くことも役立ちます。それでも問題が長引く場合には、教育相談、発達相談、
医療機関(児童精神科)など、専門家に相談してみてください。
きっと、お子さんの成長に適切なサポートが得られると思います。
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