「誰よりもお父さんお母さんにわかってほしい」~不登校の子どもの心の中

こんにちは。カウンセリングオフィスGardenです。

 

今回は、これまで私がかかわってきた多くの不登校の子どもたちの、その心の奥に共通する思いを描いてみたいと思います。

 

とくに、お子さんが不登校になっていて、「なんとかしなきゃ」と焦る気持ちになっている親御さんに、ぜひ参考にしていただければ、と思います。

 

 

私は、これまで心療内科やNPO団体で、心理士として、不登校・ひきこもりの支援を行ってきました。そんな中で、親御さんからよく聞かれることに「ゲームばかりしている」「寝てばかりいる」など、生活態度を心配する声があります。

 

もちろん、子どもが落ち込んだり、体調を崩して苦しむ姿を見たいわけではありません。

 

でも、こんな大変な時に、全然焦っている様子が見えない。毎日気楽に過ごしているように見える。

それも、親としては気が気ではありませんよね。

 

「一刻も早く、事の重大さを自覚させなきゃ」

「解決に向けて、何か始めなければ」

そう思って焦る気持ちになるのは当然です。

 

でも、ここでご家族に、ぜひ知っておいていただきたいことがあります。

一見悩んでいないように見えるお子さんの態度は、

実は、不安に向き合ったり、助けを求めることができずにいることの裏返しである、ということです。

何事もないかのように、素知らぬ顔をしているのは、大きな不安から身を守るための行動です。

本当は、心の底には(本人が自覚しているかいないかに関わらず)、必ず「自信喪失」がある、と私は考えています。

 

たとえば、次のような気持ちはどれも、お子さんとの話の中で、よく打ち明けられるものです。

・「このままではいけない」という焦り

・「この先自分はどうなってしまうんだろう」という不安

・「他の人が当たり前にできることが自分はできない」という自己嫌悪

・「親に迷惑をかけている」という罪悪感

 

どんなに強気に見えるお子さんでも、これらの気持ちと無縁だった子はいません。

 

これらの悩みは、たとえ一時的なものであったとしても、まだ人生経験の浅い若い人にとっては、われわれ大人が想像する以上に大きな重圧となって心にのしかかっています。

お子さんがいったん失った自信を取り戻すために何が必要か、というと、

それは『信頼する他者からの肯定的な関わり』です。

 

病院や相談機関、カウンセラーとの信頼関係ももちろん役立ちますが、

心が弱っている子どもにとって、「もっとも信頼できる他者」が、

生まれた時からずっと一緒で、いまも毎日一緒に生活している家族であることは間違いありません。

これが、私たちがご家族と話し合う時間を大切にしている理由です。

 

家族にしかできないことがたくさんあります。

 

お父さん、お母さん、

「いままで、この子を育ててきたのは私たち」という自信を持って、

このピンチを乗り越えてください。

 

そんな親御さんの頑張りを支えるのが、

私たち、カウンセラー、家族コンサルタントの役割です。