『子どものかんしゃく』第一回、第二回では、お子さんのかんしゃくは単なる「ワガママ」ではなく、助けを求める「サイン」であること、そして早めの対応で習慣化させない工夫についてお伝えしました。
しかし、どんなに気をつけていても、子どもは感情の生き物です。疲れている時、体調が優れない時、環境の変化に不安になった時には、かんしゃくを完全に防ぐことは難しいですよね。
今回は、「かんしゃくが起こってしまった時」に、
お子さんを落ち着かせるための具体的な対応策を、ご紹介します。
コツ1:「安全の確保」(最初にするべきこと)
お子さんのかんしゃくが始まった時、なによりもまず最初にやるべきことは、お子さんの身の安全とお母さんが冷静に対応できる場所を確保することです。
いったん始まってしまったかんしゃくは、長引く場合もあります。
そして、子どもは大人のイライラに敏感です。お母さんが、周囲の視線や時間を気にして「早くなんとかしなくちゃ」と焦れば焦るほど、子どものかんしゃくは長引きます。
お母さんが焦らず対応できること
それが一番の特効薬と言っても過言ではありません。
お子さんを落ち着ける工夫と同じくらい、
お母さん自身がどうやったら気持ちに余裕を持てるか、
その工夫も大切です。
慌てず、まずはお母さんが深呼吸。
長期戦になるかもな~、と腹をくくって、
安全と気持ちの余裕を確保することから始めましましょう。
コツ2:「気分転換」を図る
- 場所の移動で気持ちをリセット
ステップ1で行った「場所の移動」自体が、効果的な気分転換になることがあります。視界や状況の変化は、お子さんの興奮状態をリセットするきっかけになります。
- 注意を逸らす
「ワンワンが来たよ」「パトカー見に行こうか」など、お子さんが好きなもの、「暑いねぇ」「静かだね」など五感に訴えて、意識の方向を変えてみましょう。
- 代替案の提示
「おうちに帰って、おやつ食べようか」「早く帰ってパパに見せよう」など、小さな「OK」を提示することで、要求の固執を緩めることができます。
コツ3:「伝わっているよ」を伝える
かんしゃく起こしているお子さんは、「自分の気持ちが伝わっていない!」と感じてエスカレートしています。
その“誤解”を解くために、お子さんの要求はちゃんと伝わっているということを伝えることが大切です。
- 共感の言葉で気持ちを受け止める
お子さんのそばに寄り添って共感の言葉を伝えましょう。
この時、落ち着いたトーン、短く前向きな言葉で伝えることが大切です。
「もっと遊びたかったんだよね」
「人が多くてうるさかったね。静かなところに行こうね」
このような言葉で、子どもは「伝わった」と感じ、徐々に落ち着きを取り戻すことができます。
コツ4:スキンシップで安心感をとりもどす
共感の言葉と同じくらい、お子さんを落ち着かせる効果を持つのは感覚による安心感です。
- スキンシップ
お子さんの感情が高ぶっているときには、抱っこ(ハグ)したり、背中をさすったりして、物理的に安心感を与えてあげましょう。お母さんの手の温もりや、心地よい触れ合いが、高ぶった感情を整える助けになります。
- 安心アイテムで気持ちを切り替える
感覚が過敏なお子さんの中には、スキンシップの皮膚刺激によって、安心感よりも身体的な不快感が呼び起こされて、逆効果になってしまうことがあります。
スキンシップで気持ちを切り替えることが難しい場合は、お気に入りの物やおもちゃ、または落ち着くための音楽や動画など、そのお子さんが安心できるアイテムを使ってみるのも方法のひとつです。
その子にとって心地よい感覚で気持ちを整え、感情の切り替えを促してあげましょう。
おわりに
以上、かんしゃくへの対応をご紹介しました。
ただ、どんなに上手に対応しても、うまくいかない時はあります。
そんな時は、もう「待つ」しかありません。
泣くだけ泣いて、ようやく気が済む…、時間薬ですね。
待たされるのはつらいけれど、
「仕方ないなぁ」「あーあ」と苦笑いしながら、
どうせ待つなら、その間にお母さんもひと息つきましょう。
多くの子育てに、かんしゃくはつきものです。
もし、かんしゃくが習慣化してしまったら。
気持ちの余裕が持てなくなっていると感じたら。
その時は、専門機関や同じ悩みを抱えるお母さんのコミュニティを頼ってみてください。無理は禁物、です。
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