カウンセラー紹介


はじめまして。

カウンセリングオフィスGardenの代表の大久保久美代です。

 

このページでは、私のこれまでの歩みと、日々のカウンセリングで

 大切にしていることについてお伝えしたいと思います。

現在の活動

2023年より「カウンセリングオフィスGarden」を開室し、

個人の方やご家族の相談をお受けしています。

 

また、2020年からは不登校・ひきこもり支援のNPO法人で家族コンサルタントとして、

2025年からは東京都でひきこもり相談事業の支援員としても活動しております。

 

お子さんの問題については、親子関係の修復や調整を中心とした支援を行い、

大人の方に対しては、目の前の困りごとを解消するだけでなく、その方の

「生き方」そのものに伴走するカウンセリングを大切にしています。

これまでの歩み:心理学との出会い

子どもの頃、私は、今でいう「マイペースな子」でした。

一人で外に出て迷子騒ぎを起こしたこともありました。「一人でも大丈夫」と

思って出かけただけなのに、周囲の大人の反応にびっくりした記憶があります。

 

運動が苦手、忘れ物も多く、特定のグループに属さないけど「敵」も作らない、

そんな子ども時代でしたが、思春期に入ると複雑な人間関係に悩み、

 

「人は何を考えているのだろう」。

 

このシンプルかつ切実な問いが、心理学を学び始める大きな理由となります。

「言葉を超えて通じ合う」という原体験

進学した大学・大学院では発達心理学・発達障害について学び、3年生の時にはじめて

発語のない5歳の自閉症の男の子に出会います。

 

彼とは言葉でのコミュニケーションは難しく、表情や仕草を通して懸命に気持ちを探るしか

ありませんでしたが、その中ではじめて「言葉がなくても、伝わる」という、

言葉を超えて通じ合う体験をします。

 

 

この経験から、関心は「人と人が通じ合うとはどういうことか」という

より根源的なテーマへと形を変えていきます。

発達臨床から、家族の支援、そして精神医療へ

私の仕事は、最初のうちは障害のあるお子さんへ直接かかわるセラピーや療育が中心でしたが、次第に

「親御さんへの支援」が増えていきます。

 

ある時、自閉症のお子さんを育てているお母さんが

「自閉症の子は相手の気持ちがわからないと言われるけれど、

この子は私の気持ちがわかっていると思うんです」

と、おっしゃられました。

 

私は「自閉症の対人関係の問題は、持って生まれたの特性だけでなく、関係性の中から

生じている部分もあるのではないか」と考えていましたが、当時は、発達障害の療育に

親子関係(愛着)を持ち込む考えは少数派でした。

 

 

その後、「愛着」という概念も徐々に療育の現場でも浸透していき、私自身の関心も、

「障害特性」だけでなく、「親子関係」ゆ「愛着」が子どもの成長に与える影響へと

広がっていきました。

精神科・心療内科での経験

40歳を過ぎた頃に、大学の研究室で愛着理論について学び直した後、精神科・心療内科のクリニックで

約20年勤務することとなります。

 

そこでは児童精神科から成人の精神医療まで幅広く携わりました。その中で学んだのは、

すべての人に共通の正解などないということです。

 

「完璧な解決」ではなくても、

その人が納得して選んだ道が、人生の幸せにつながることを、多くの患者さんから教えてもらいました。

 

その方・その子の「人生に伴走する」という現在のスタイルは、ここで形作られたものです。

クリニック退職後、これまでの全ての経験を統合する場として、現在の相談室を開設いたしました。

大切にしていること


家族・親子関係について

親子関係にまつわる悩みは、人生のさまざまな場面で現れます。

 

私は、多くの方の悩みを聴く中で、親子の間で生まれる問題は、その「関係性」を丁寧に見つめ直すことで

変化していくと考えるようになりました。

 

ただ、関係のあり方はご家族ごとに異なり、すべてのご家族に共通の

「正解」は存在しません。だからこそ、そのご家族にとって

「現実的で無理のない形」を一緒に探していくことが大切です。

 

また、親御さんの関わり方がお子さんに与える影響は非常に大きいものですが、

それは同時に、親御さんにとって大きなプレッシャーとなっていることも事実です。

 

ですから、私は、具体的な関わり方をお伝えするだけでなく、

親御さんが感じる迷いや痛み、葛藤も一緒に乗り越えていきたいと願っています。

「人生」への関わりについて

心理カウンセリングでは、まず目の前の問題をどう解決するかを考えます。しかし

中には「頭ではわかっているのにできない」という、より深い層の問題が

横たわっていることもあります。

 

そんな時、大切になるのは「何を選ぶか」ということです。

何かを選ぶことは、何かを手放すことでもあります。

時には、理不尽な結果を引き受けなければならない時もあるでしょう。

 

「問題と向き合い続ける」のか、あるいは「自分が変わる、あるいは諦める」のか。

 

正解のない判断やその後の過程に、長く、粘り強く関わっていくことも、

カウンセラーの大切な役割だと考えています。

臨床の姿勢:誠実であること

は、クライエントさんと向き合う時、表面的な共感や、場を和らげるためだけの

安易な言葉は使わないと、決めています。

 

何かをお伝えする際は、

必ず専門的な根拠を持つこと。そして、「安易な慰め」に逃げないこと。

それがプロとしての誠実なあり方だと思っています。

 

もちろん、信頼関係が十分に築かれていることが前提です。信頼関係は

1回や2回の面接で、簡単に築けるものではありません。

 

私のようなスタイルのカウンセリングは、短い期間でわかりやすく

結果を出すものではありません。

 

ですが、長い時間をかけて作り上げた関係があるからこそ、

つらい現実を共に直視し、本当の意味での解決へと歩いていけると信じています。

 

プロフィール


 大久保久美代(おおくぼくみよ) 

神奈川県出身。心理学修士

公認心理師(登録番号第965号)

臨床発達心理士(登録番号第02317号)

 

[現在]

 カウンセリングオフィスGarden代表カウンセラー( 2023年~ )

杉並区ひきこもり相談窓口『ゆるりと杉並』相談員(2025年~)

不登校・ひきこもり支援NPO法人メンタルコミュニケーションリサーチ(家族コンサルタント)(2020年~)

 

[勤務経歴]

精神科・心療内科狛江のんびりクリニック心理カウンセラー、発達相談・指導教室わいわいアリス、横浜市リハビリテーション事業団、横浜市福祉保健センター発達相談員、横浜市更生相談所、東村山市幼児相談室、他。 

 

[論文]

「乳幼児期早期の高機能自閉症にみられる母子コミュニケーションの特徴と早期介入ー身振りによるコミュニケーションの成り立ちに焦点をあてて」小林隆児、井上玲子、稲岡勲、大久保久美代 東海大学健康科学部紀要第(12)(2007)

「関係性を通して進める発達障碍児の理解」小林隆児、大久保久美代 :臨床心理学(7-3)324-328(2007)

「今なぜ関係性を通した発達支援なのか」小林隆児、大久保久美代 :そだちの科学 (8), 23-27, 日本評論社(2007)

 

[共著]

『村瀬嘉代子のスーパービジョン事例研究から学ぶ統合的心理療法』 「コミュニケーションを紡ぐ、関係性を育てる」奥村茉莉子編、統合的心理療法研究会編,105-123,金剛出版(2015)