「安心する感覚」を覚えてほしい

こんにちは。カウンセリングオフィスGardenです。

 

カウンセリングにいらっしゃる方は皆さん、なにかしら心にひっかかるものをもっています。

 

そして、ほとんどの方は他者に対して何かしらの緊張感を持っています。

 

「話したい」「話そう」と思って来られるのですが、実際にカウンセラーと向き合ったら、

思う存分話す、というのは簡単なことではないですよね。

 

「話したい」気持ちが100%!の方もいらっしゃいますが、

「話したい」と「怖い」が半分半分、という方もたくさんいらっしゃいます。

カウンセリングは、毎回「深刻な話」をするとは限りません。

少なくとも私の場合はそうです。

 

何を話すかには、心の調子が関係しています。

気持ちに余力のある時は、自分自身に向き合う話ができますが、

気持ちが弱っている時は、重い話題は心への負担が大きすぎます。

そういう時は、元気を取り戻すことが先決です。

 

このように、カウンセリングでの話題はさまざま。

カウンセラーはその日・その人の好不調を見て、その日の話題を選んでいます。

 

だから、過去のつらい話や、いまこの瞬間リアルに感じている感情など、

普段口にすることのない自分の内側を語っていただく日もあれば、

 

昨日どこへ遊びに行ったとか、趣味の話など、雑談に近い軽い話題の日もあります。

 

「高い料金を支払ったのに、雑談…」と思われるかもしれません。

でも、人の心は無理やりに引っ張っても変わりません。

 

カウンセラーは、その日その人に最適と思う話題を選んでいます。

もし“正解”があるとすれば、ちょっとの頑張りで話せる話題がちょうどいいと思います。

 

少しだけ勇気がいるけど、頑張って話してみる。

頑張れない日は頑張らない、それでも悪くない、という経験を積み重ねる。

 

いい日も悪い日も、それをそのまま表に出して、相手に受け入れてもらって、「大丈夫なんだ」とホッとする体験。

 

それがカウンセリングの大きな“効用”なのではないかと思います。

 

そうやって、少しずつ「安心するという感覚」を心と体にしみこませていく。

その道のりをお手伝いするのがカウンセラーの役目です。

 

カウンセリングというものは、それぞれのカウンセラーの専門性や人柄によって、やり方は様々ですが、

本質は「信頼していただく」ということだと思います。

 

もしあなたが自分自身について悩んでいるのなら、肯定してくれそうな誰かに話してみてください。

その時、カウンセリングも一つの選択肢にしていただけたらな、と思います。