子どもから悩みを打ち明けられたら。覚えておいてほしい3つのポイント【プレ思春期~思春期】

こんにちは。カウンセリングオフィスGardenです。

 

今回は、子どもから悩みや困っていることを相談された時、

子どもの気持ちを上手に受けとめるための、いくつかのポイントをご紹介したいと思います。

 

ぜひ、参考にしてみてください。

ポイント①:解決策を急がない、まずは共感

たとえば、子どもが「みんなの前で音読するのが恥ずかしい、

国語の授業がいやなんだ」と話してくれた時。

親は良かれと思って、「じゃあ毎日練習したら?」「そんなの気にしなくていいよ」と、

すぐに解決策を提示してしまうことがあります。

 

しかし、この時子どもが本当に求めているのは、具体的な解決策ではなく、

「それはつらいね」と自分の気持ちに共感してもらうことです

解決策を急ぐあまり、「この気持ちをわかってほしい」という子どもの思いが置き去りになってしまうと、

子どもは「お母(父)さんに話してもわかってもらえない」と感じ、

相談することをあきらめてしまうかもしれません。

まずは、話を最後まで聴くことを忘れないでください。

 

【具体的な声かけ例】

「それはしんどいね」「見られてるって緊張するよね」と、

まずは子どもの気持ちを代弁する言葉をかけてあげてください。

アドバイスは、気持ちを聴き終えてから。求められたら伝えてあげるのでも十分です。

ポイント②:経験談を押しつない。あくまで参考にしてもらおう

「もうすぐテストなのに全然集中できない」と子どもがこぼした時、

親が「私はあなたくらいの頃、計画立てて勉強していたたよ。あなたも頑張ればできるわよ」と

自分の経験談(成功談)を話してしまうことがあります。

 

親にとっては励ましのつもりでも、子どもにとっては

「自分のつらさは大したことないのかな」「もっと頑張らなきゃいけないのかな」と、

プレッシャーに感じてしまうかもしれません。

親の経験談は、子どもの悩みを親の物差しで測る行為になりかねません。

 

【具体的な声かけ例】

「あくまで私の場合だけどね」「できそうだったら参考にしてみて」など、

子どもに選択する余地を残すひとこと添えましょう

自分の経験を押しつけるのではなく、あくまで一つの情報として提供することで、

子どもはプレッシャーを感じずに受け取れます。

ポイント③:正論よりも、温かさで寄り添おう

「夜更かししてるから、朝起きられないんでしょ」「ちゃんと勉強しないと、後で困るよ」

 

つい子どもに言ってしまいがちな言葉です。

親は子どもの将来を思って言っている「正論」ですが、

言われた子どもは「自分のやり方を否定されている」と感じてしまいます。

 

「あなたのため」という言葉は、

子どもの反論を許さないため、心を閉ざす原因になりかねません。

 

【具体的な声かけ例】

「心配で言い過ぎてごめんね」とひとこと添えたり、

「私はこう思うんだけど、あなたはどう?」と子どもの意見を聞いてみるだけで、

言葉の印象は大きく変わります。

正しさ」よりも「温かさ」を優先し、子どもの思いに耳を傾ける姿勢を見せましょう。

 

親が子どもの気持ちに寄り添うことで、子どもは「この人なら安心して話せる」と感じ、

親子の間に信頼関係が生まれます。特に思春期は、この信頼関係があるかどうかが大変重要です。

 

ぜひ、今回のポイントを参考に、お子さんとのコミュニケーションを考えてみてください。