こんにちは。カウンセリングオフィスGardenです。
今回は、子どもから悩みや困っていることを相談された時、
子どもの気持ちを上手に受けとめるための、いくつかのポイントをご紹介したいと思います。
ぜひ、参考にしてみてください。
ポイント①:解決策を急がない、まずは共感
たとえば、子どもが「みんなの前で音読するのが恥ずかしい、
国語の授業がいやなんだ」と話してくれた時。
親は良かれと思って、「じゃあ毎日練習したら?」「そんなの気にしなくていいよ」と、
すぐに解決策を提示してしまうことがあります。
しかし、この時子どもが本当に求めているのは、具体的な解決策ではなく、
「それはつらいね」と自分の気持ちに共感してもらうことです。
解決策を急ぐあまり、「この気持ちをわかってほしい」という子どもの思いが置き去りになってしまうと、
子どもは「お母(父)さんに話してもわかってもらえない」と感じ、
相談することをあきらめてしまうかもしれません。
まずは、話を最後まで聴くことを忘れないでください。
【具体的な声かけ例】
「それはしんどいね」「見られてるって緊張するよね」と、
まずは子どもの気持ちを代弁する言葉をかけてあげてください。
アドバイスは、気持ちを聴き終えてから。求められたら伝えてあげるのでも十分です。
ポイント②:経験談を押しつない。あくまで参考にしてもらおう
「もうすぐテストなのに全然集中できない」と子どもがこぼした時、
親が「私はあなたくらいの頃、計画立てて勉強していたたよ。あなたも頑張ればできるわよ」と
自分の経験談(成功談)を話してしまうことがあります。
親にとっては励ましのつもりでも、子どもにとっては
「自分のつらさは大したことないのかな」「もっと頑張らなきゃいけないのかな」と、
プレッシャーに感じてしまうかもしれません。
親の経験談は、子どもの悩みを親の物差しで測る行為になりかねません。
【具体的な声かけ例】
「あくまで私の場合だけどね」「できそうだったら参考にしてみて」など、
子どもに選択する余地を残すひとこと添えましょう。
自分の経験を押しつけるのではなく、あくまで一つの情報として提供することで、
子どもはプレッシャーを感じずに受け取れます。
ポイント③:正論よりも、温かさで寄り添おう
「夜更かししてるから、朝起きられないんでしょ」「ちゃんと勉強しないと、後で困るよ」
つい子どもに言ってしまいがちな言葉です。
親は子どもの将来を思って言っている「正論」ですが、
言われた子どもは「自分のやり方を否定されている」と感じてしまいます。
「あなたのため」という言葉は、
子どもの反論を許さないため、心を閉ざす原因になりかねません。
【具体的な声かけ例】
「心配で言い過ぎてごめんね」とひとこと添えたり、
「私はこう思うんだけど、あなたはどう?」と子どもの意見を聞いてみるだけで、
言葉の印象は大きく変わります。
「正しさ」よりも「温かさ」を優先し、子どもの思いに耳を傾ける姿勢を見せましょう。
親が子どもの気持ちに寄り添うことで、子どもは「この人なら安心して話せる」と感じ、
親子の間に信頼関係が生まれます。特に思春期は、この信頼関係があるかどうかが大変重要です。
ぜひ、今回のポイントを参考に、お子さんとのコミュニケーションを考えてみてください。
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