子育てに関するアドバイスは、世の中にたくさんあふれています。
たとえば、「褒めて育てる」「感情的に叱らない」「子どもの気持ちに共感する」
子育てに無関係な人でも万人が知っていること。
まして、子育て中の親御さんで、
これらの言葉を聞いたことのない人はいないと思います。
これらのアドバイスは、子育ての「基本」であり
「一般的な正解」ですので、知っておくことは大切です。
ただ、これって実際に子育てをしてみると、
「そんな簡単にはいかないよ」ということでもあります。
たとえば「イヤイヤ期」
経験したことがない人にとっては
「大変らしい」「自我の芽生え」「成長の赤い」という「知識」なので、
「仕方ない」「怒らず褒めて育てて」と思うかもしれません。
でも、実際にイヤイヤ期の2、3歳児と生活したことのある親御さんにとっては、
そんな簡単な話ではありません。
正解はわかっていても、子どもの性格や家族の事情、
あるいはご自身のメンタル次第では、「わかっていてもできない!」はあるあるですよね。
一般的なアドバイスは、それでうまくいったらラッキーくらいに思ってください。
一般論にはあてはまらない、うまくいかない。
それもまた「当たり前」ですから。
わが家に合わせて「カスタマイズ」
「ふつう」「正解」という言葉は、時に私たちの視野を狭めてしまいます。
特に、子育てにおいては、この言葉にとらわれてしまうと、
あなたのお子さんや、ご家族にとって最適な解決策を見つけることが難しくなります。
一般的なアドバイスを土台にしつつ、プラス「うちに合わせてカスタマイズ」が大切です。
子育ては、まさにオーダーメイド。
一般論を元に、お子さんとあなたにとって一番使い勝手のいい方法を見つけてください。
一般論でうまくいかない時は
もし一般的なアドバイスを試しても、
なぜかうまくいかない時はどうすればいいでしょう。2つご提案します。
1.「我が家の事情」に合わせて「工夫」と「取捨選択」
「わが家の事情」とは、「家庭の環境」「子どもの性質」「親の性格と価値観」といった
個別具体的な背景です。これらを考慮して、できることとできないことの取捨選択、
できないことを補う工夫を考えてみてください。
2.個別の事情に合ったアドバイスを受ける
同じ年頃の子どもを育てている親御さん、祖父母、友人など、
あなたとあなたのお子さんについてよく知っている第三者に意見を聞いてみるのもいいでしょう。
一般的なアドバイスでは見落としがちな個別の状況を踏まえて、考えてくれるかもしれません。
もし個人の価値観に偏らない意見がよいと思う場合には、
専門家に個別の相談をすることをお勧めします。
かかりつけ医や専門医、保育士、保健師、発達を専門とするカウンセラーやコンサルタントなど、
さまざまな育児の専門家がいます。多くの親子を見てきた経験から、
あなたとあなたのご家族に合った具体的なアドバイスをしてくれると思います。
カウンセラーであれば、子育てのアドバイスだけでなく、つらさや愚痴も聴いてくれると思います。
アドバイスだけでなく、精神的に安定した子育てをしたい、という時には、カウンセラーを尋ねてみてください。
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