オンラインカウンセリングをご存じでしょうか?
今回はオンラインカウンセリングのメリットやデメリットについてご紹介します。
目次
オンラインカウンセリングの広がり
オンラインカウンセリングのメリット
オンラインカウンセリングのデメリットと注意点
安全で良質なカウンセリングを行うために
従来、カウンセリングはカウンセラーと相談者が対面して行うのが当たり前でした。
しかし、2020年のコロナ禍をきっかけに世の中にテレワークやオンライン授業など、直接その場に出向かずに誰かと関わることができるシステムが普及しました。こうした流れの中で、カウンセリングの世界でもまた、オンラインが広がりを見せました。
オンラインカウンセリングと対面のカウンセリングでは、それぞれ異なる特徴があります。今回はオンラインカウンセリングのメリットとデメリットについて書いてみようと思います。
オンラインカウンセリングの最大の特徴は、その利便性の高さにあります。対面でのカウンセリングは、相談者の方から相談室や医療機関などに出向く必要があります。自宅から通える範囲にカウンセラーがいなければなりませんし、それ以外にも、時間や労力が必要です。ご自身の体調や家族の都合などで外出しづらい場合もあります。
その点、オンラインカウンセリングは通信可能で、会話するのに適した環境さえ整えば、どこからでも実施可能です。移動にかかる時間が必要なく、相談者のご都合の良い場所から、アクセスしていただくことができます。
■オンラインカウンセリングのデメリットと注意点
その一方で、直接対面していないことによるデメリットが生じる可能性もあります。
一番よく言われるのは、対面のカウンセリングに比べて、お互いの表情や声のトーンなどがわかりにくいことです。話す言葉以外の情報が限られるため、“雰囲気”や“たたずまい”といった非言語的なものから感じとれる相手の気持ちなどが伝わりにくいと言われています。
個人的には、このような点は慣れていくことである程度解消できるように感じています。ただ、自分自身を深く内省するような話題の場合は、やはり実際に目の前にいる相手に話しかける方が、話の深まりが違うことがあります。
一方で、発達相談や家族相談のように、対応や関わり方についてのアドバイスの割合の多い面接の場合は、対面でないことはそれほどデメリットとなりません。
相談の内容や話したい話題によって、使い分けていただけるとよいと思います。
また、相談者がどのような場所からアクセスしているかも大切です。会話の内容が聞こえるところに誰かがいるような場所では、話したいことが話せませんし、突然誰かが入ってくるかもしれない場所では、話すことに集中できないでしょう。誰にも邪魔されず、安心して話せる場所からアクセスしていただきたいと思います。
他にも、相談者の方が面接中に突然体調が悪くなった時、また通常起こることではありませんが、衝動的に自他を傷つけるような行為をしてしまったとき、それを直接止める手段がないことも問題として挙げられる場合があります。
■安全で良質なカウンセリングを行うために
以上のような特徴を踏まえ、オンラインカウンセリングをご利用いただく際には、いくつかのお願いと事前の準備をお願いする場合があります。
良質なカウンセリングを行うために、ご協力をお願いいたします。
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